みなさんはヘナって聞いたことがありますか?
「存在は知っているけど、詳しくは知らないなー」
という方も多いのではないでしょうか?
そういった方向けに、今回はそもそもヘナはどういうもので、どう良いのかというお話をさせていただきます。
ヘナとは5000年以上前からある植物です。
ヘナ(ヘンナ)はミソハギ科の植物で、和名を指甲花といい、常緑低木の植物です。
紀元前のエジプト時代から使われてきた植物で、その葉には赤色色素ローソンが含まれ、タンパク質と結合するという特徴を利用して、その葉を乾燥させて粉末にしたものを使って、古来より眉毛や爪、そして髪を染めるのに用いられてきました。
クレオパトラも使っていたという話は有名です。
5000年以上の歴史を持つインドのアーユルヴェーダ(伝承医学)では、ヘナを代表的なハーブとして皮膚病予防、外傷、火傷などの薬として使用されています。
ヒンズー教では、美と幸福の女神ラクシュミーが愛する植物として、ヘナを大切にしています。
メヘンディ(宗教的ボディペイント)は、結婚式などのお祝い事の前夜に花嫁の手や足に、ヘナで華やかで緻密な模様を描きます。
5000年以上も昔から今日にいたるまでヘナが在るということ自体、奇跡の植物であると言っても過言でないのでは?と思います。それはヘナの効果を人間が感じ重要な存在だと認識しているということの証明なのだと思います。
ヘナにはたくさんのメーカーがあり品質も様々です
今現在、国内のヘナメーカーはたくさんあり、品質にバラつきもあるように感じます。
そして日本で流通しているヘナはインド産のものが多いです。
選ぶ基準の一つに生産管理が明確に表示され、国際基準の認証を受けている会社の商品を選ぶのが良いのかもしれません。
中には、ヘナといいながらブラウンに即染まるというメーカーがありますが、ヘナはオレンジ色(赤褐色)に染まるのがヘナなので、ヘナに何かを配合していると考られます。
一番問題なのは、明示せずに化学染料をヘナに配合している商品です。
以前、時短で染まるという売り言葉で、ヘナといいながらヘナ100%ではなく、ヘナにケミカルな染料を配合したものでアレルギーを起こしたということがあり問題となったことがあります。
実際はヘナでかぶれたのでなく、ヘナに添加されたケミカル(ジアミン)染料によるかぶれであったのですが、詳細を理解していない人がヘナをしてかぶれたという話になり、事実と異なったことが世間に広がってヘナは風評被害によって世間から排除されたことがありました。
その当時は、今現在ほど容易に、誰でもネット情報を辿れるわけでなかったため、本当の情報、元の情報を知ることが困難だったから起きたヘナの悲劇です。
ヘナをお勧めしたい人はこんな人
私は美容師ですが、自身もケミカルなヘアカラーがしみるという経験から、髪にも体にも安心して使えるヘアカラーは何か?
お客様にも安心しておすすめることのできるものは?と考えてから、自身の髪も月2、3回のペースでヘナをやり、周りの人にもヘナをおススメしまくって、実際やってもらい、リサーチしたりした結果、やはり現時点ではヘナしかないのでは、の考えに至りました。100%オーガニックのヘナはやればやるほど効果を感じてご自身至上最高の髪に近づくと思います。
まだまだヘナは一般的に使用されている方は多くはないと感じます。が以下にあげたことに思い当たる人はヘナを試されるのが良いのではと思います。
その他、ヘナはデトックス、抗酸化の効果も期待できる薬草として知られています。
皮膚はもちろん、頭皮からの経皮吸収を考えると、もう少し体に使うものに対してっ知っておくということはとても大切なのだと思います。
しみるということは、体のサインなのだということを知ってください。
まとめ
これだけ情報が溢れている今だからこそ、偏った情報に惑わされず、流行だからと軽んじることなく
ヘアカラーやパーマ液など直接頭皮につけることの影響を知ることはとても大事なことだと思います。
ケミカルリスクはあるということを知った上で、ファッションとしてのヘアカラーを楽しむ。であればそこは自由なのでいいのですけど。
ヘナはファッションという観点ではなく、体にやさしく、癒し、浄化、整える…..、なんとも奥が深い不思議な薬草って感じ、なのです。やっている人は共感できる人も多いのでは?と思っています。
ラクシュミー・ヘナより