美容師の私がなぜヘナを選んだのか?

ヘナ

ひとりの美容師として私が思うこと

 私は長年美容師をやってきているのですが、今まではヘアスタイル(デザイン)の提供を大前提に考えて美容の仕事をしてきました。

より良いヘアスタイル(デザイン)を提供するためにカットをベースとし、パーマやヘアカラーの技術を必要に応じて使い、それに伴いカラー剤、パーマ剤も使用してきました。お客様もより良いヘアスタイルを求められ、それに応えることが美容師の仕事だと考え疑わずに仕事をしてきました。

一方では、パーマ剤ヘアカラー剤などの薬液は、髪の組織を変性させる強い薬品であり、髪にもからだにも良いものとはいえませんが、へアスタイルを自在に表現するツールとして、必要不可欠なものという認識で使用してきました。

ですが、長く美容師をやっていると、お客様の髪が変化していく過程も目の当たりにするのです。

年齢とともに髪が細くなり、できるヘアスタイルの幅が狭くなっていくお客様も多くなってきます。

そんなお客様の要望に応えるためにパーマやカラーリングを施術する‥‥。ヘアスタイルとしてお客様は喜んでくださるのだけれど、髪の本質的なことを考えると髪は壊れていくという事実。

一度壊れた髪をトリートメントで本来の髪にリセットなどありえないことだし、何かいい方法はないものかな?と考えてたどり着いた私の答えは、パーマを手放しヘアカラーはヘナで染める草木染めとする。もちろん使用するヘナは化学染料など添加されていない100%オーガニックのものを使用。

美容師という立場だけで考えるのではなく、人として正直な気持ちで考えた時、私はこれ以上薬液を使い続けたくないという思いに至り、髪、からだ、環境どれも壊さない選択、それがヘナだと感じたのです。

事実に焦点をあて、それを使い続ける事で髪や地肌にどう影響するのかと考えた時、ケミカルなカラーリングもパーマも手放すことにしたのです。

そして選んだのが、ヘナとカットの美容師です。

本当に大切なことは髪本来の美しさを求めることであり、お一人お一人違うものだということ。

髪本来の美しさというのは、表面的に薬剤で加工して見た目を整えることでは得られない、エネルギーを宿した髪、生まれ持った髪の個性を生かすこと。それは髪だけで考えるのでなく、土台の地肌、ひいてはからだにもやさしくなければそこに至らないと思うのです。

そんな本質的な考えにシフトさせてくれたのもヘナのおかげだと感じています。

美容師としての選択

年齢とともに髪が細くなり、ボリュームが欲しくてパーマをかける、白髪が気になるからカラーリングする。パーマやカラーリングし続けることで髪や地肌にどう影響するか?

パーマやヘアカラーがその原因のひとつとなっていると考えれば、出口のない負のループを美容師が回しているともいえやしないか?

だったら私は、薬液を使用しない美容師という道を歩き、必要な人に伝えていこう。

「歳だから仕方ない。」で多くの人が自分を納得させてしまっていることが多くあります。それは髪のことだけではないですが。

年齢を重ねていくうえで、実際致し方ないこともあると思います。

ですが今まで思考停止で良しとしてきたことを見直していくことで、より良い新たな道があるならそちらを選びそして今より良くなる可能性があるなら伝えたいと強く思ったのでした。

お客様に何も偽ることなくおすすめしたい一つの答えとしてヘナを私はあげます。

私は美容師ですので髪から考えますが、髪が良い状態になればそれに伴って気分も良いと感じてくるもの。であれば今使っている、私が考えるマイナス要因を手放し、それに替わるものは何か?としたとき、ヘナに辿りつき実際やってみて、植物としてのヘナ(薬草)の可能性を強く感じたので私はヘナを推奨しています。

今までの価値観を手放すことで景色が変わる

長年美容師をやってきて、理想のヘアスタイルをつくることに重きを置いてきたのですが一方ではそのために薬品を使うことへの抵抗感がどんどん大きくなっていった。

のっこ
のっこ

ヘアスタイルを作ることは大好きだし楽しい、スタイルを作る上でパーマやカラーが必要という価値観の中で仕事をしてきた。だけど…もう薬品使うの嫌だなー。

実際、私自身のからだが不調を感じたことがきっかけとなり、完全にヘナへシフトしたのでした。

私自身もヘナで3週間に一度ぐらい染めるようになり、気持ちも体調も調子が良いです。

ただし、どんな良いとされるものでも、合う合わないがあります。特に植物アレルギーをお持ちの方はパッチテストをしてからお使いくださいね。

のっこ
のっこ

パッチテストは腕などの柔らかい皮膚に’少しヘナを溶いてつけ服につかないために絆創膏。かゆみや赤くなる異常が出たらすぐ洗い流してください、植物アレルギーなどがあるのかもしれません。ヘナはやめておいたほうがよいかもしれません。

今、いい状態でないならどこが原因なのかな?ってご自身で考えてみることが大切

  • お客様が「歳だから髪が細くなってボリュームが無くなってきた。ボリュームが出る感じにして欲しい」というご要望に対して、パーマ施術などで見た目を重んじるということをしてきた。けれど長い目で見れば、その悩みが悪化する可能性を孕んでいる。使っている薬液成分を調べれば理解できる。
  • 実際、年齢とともに多かれ少なかれ衰えは誰しもあり白髪だって増える。そして白髪染めを頻繁にする。頻度が上がれば髪は傷み、細くなる、白髪も増える。
  • お客様がヘアカラーをやめてグレイヘアに移行して髪にハリが出てきたという事例はよくある話。年齢は上がるのにハリが出たというのは一つの証明ではないかな。

何を重要視しますか?

本当のことを知ろうとすることが大切だと私は思っているのです。

それはお客様も美容師も同様にです。

知った上で何を重要視するかは、それぞれ違ってくるのだと思います。

ヘアスタイル、デザインというところにおもきを置けば、パーマやヘアカラーを選択することが外せなくなることでしょう。

私は自身の体調不良をきっかけに、本当に大切なことって何かな?という視点で考えた時に、

髪にも身体にも負担がかからない、それは環境にもやさしい事へと繋がっていくことに気づき、私にとってはそれがヘナであったということなのです。

そうして、パーマ液やカラー剤などの薬剤を使用しないノンケミカルな美容師でやっていくことにしたのです。

パーマはやらないカラーはヘナでやる。超シンプルなヘナとカットの美容師です。

まとめ

私は髪とからだに優しいヘナをオススメしていますが、どんな良いものでもメリットデメリットはあります。まずはご自身が一番に何を大切にされたいかを考えてみてくださいね。

「髪の色は気分で色々変えたいの。」「パーマスタイルが好き。」といった方はヘナは厳しいかと思います。

なぜなら一旦ヘナをすると髪色を傷みなく変えるのは困難なことが多いのです。(人によってはブリーチが必要になる場合もあります)

パーマもかかりにくくなったりします。

そして、ヘナはメーカーによって品質は様々であることも知っておいた方が良いと思います。天然100%オーガニックのヘナを選ばれることが望ましいと私は思います。

すぐ染まるヘナという商品は、すぐ染まる人工染料が添加されている可能性があります。(アレルギーのある方は注意が必要です。)

ヘナ100%というのは、オレンジ色(赤褐色)であるということ。

ブラウンにしたいときはインディゴ(藍)で後染めするのが一般的です。

ヘナは天然の植物でありブリーチ力はないので、今までのケミカルなヘアカラーとは別のものであるとしっかりと認識されないとトラブルの元となります。

私はケミカルを手放した美容師ですので、パーマやカラーをされている美容師さんとは違う考えを持っているかと思います。ヘナを否定される方もいらっしゃると思います。それも一つの考えです。

それぞれ大切に思うものが違うだけです。

ご自身の考えに合う選択肢を見つけてください。

私は長年の美容師の経験を経てヘナを選択しています。

どんな情報も盲信せずに、ご自身にとって大切とするものは何かな?とお考えになり、腑に落とされ良き選択をしていただきたいと思います。

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