このヘナブログを見てくださっていると言う事は、あなたは髪や頭皮などになんらかのトラブルを抱えているのでしょうか?それともオーガニックやノンケミカルなものを求めてヘナにたどり着いたのでしょうか?いずれにしてもヘナには関心を持っている方だと考え、そういった方が思うであろう「けれどヘナって実際どうなのかしら?」と言う不安を解消すべくヘナをやる前の予備知識を6つにしぼってまとめました。
- ヘナはオレンジ色(赤褐色)です
- 黒髪を明るくすることは出来ません
- メーカーによって品質に差がある
- 美容師さんでもヘナを扱ったことがないとヘナの実践的知識がない方も多い
- とくに植物アレルギーの方は、パッチテストをする
- ヘナはインドのアーユルヴェーダ(伝承医学)などでは薬草として昔から使われている
私がヘナをやってみようと思った方に最初にお伝えしておきたい事の一つに「100%オーガニックの良質なヘナを選んで欲しい」というのが前提としてあります。仕上がりに格段の差があるので、より良い結果を体感すれば継続しやすいと思うからです。
そしてご自身がどういうことに問題を感じていて、何を求めているのかを明確にしておくことも大切になってきます。
①ヘナ100%の色はオレンジ色(赤褐色)です②黒髪は明るくなりません
ネットなどでヘナを検索すると、ネガティブワードもたくさん出てきます。
「思った色と違った」とか「色が明るくならなかった」…..
その多くはヘナとヘアカラーを同一線上において、従来のヘアカラーの価値観を軸に考えているようです。
ヘナとケミカルヘアカラーは別物と考えるというのが基本です。
ヘナをやるにあたっては、今までのヘアカラー(ケミカルカラー)と全く別のものと一旦切り離さないと混乱してしまいます。
または「髪の毛に良い」と聞いて、美容室でヘナに挑戦したけれど思うような結果が得られず辞めてしまう人もいますがその理由として〈美容師側の知識・説明不足〉〈染まり方に満足できない〉などが挙げられます、中には〈髪が変化していくのに時間がかかる〉という理由から断念してしまう人も多いのです。
ヘナを知るプロの美容師からしたら『続ければ綺麗になれるのに…』という勿体無いお客様も多くいます。
ヘナはブリーチ力ゼロです。黒髪にヘナをしても黒のままです。だから髪を傷めませんともいえます。
オレンジのセロファン紙をイメージするとわかりやすいです。
黒髪にセロファン紙をのせても色は変わりません。
白髪にのせるとオレンジ色のセロファン紙の色がそのまま出ると言う解釈です。
何度も短期間でヘナをすれば色が重なるため、深みのあるオレンジ色(赤褐色)になります。
ケミカルヘアカラーのメリットとデメリット
ケミカルヘアカラーのメリット
- 色の選択肢が幅広いので、イメージに近い色が表現できる
- 特に白髪染めだと短い時間で完了する
- 黒髪を明るくできる
ケミカルヘアカラーのデメリット
- 白髪染めもおしゃれ染めも、薬品の力で髪のキューティクルを開きブリーチ(色を抜く)したうえで色素を入れ発色させるので髪や地肌にかなり負担がかかる
- ジアミンアレルギーなどの危険性がある
- やればやるほど髪が傷む
- カラーの後のシャンプーや使ったカップや刷毛の洗い物などは排水、環境に良くない
- 経皮吸収を考えると体に良いとはいえない
ヘナのメリットとデメリット
ヘナのメリット
- 髪、からだに安心安全である
- ヘナは抗酸化効果やデトックス効果が期待できる
- 環境にもやさしい
- やればやるほど髪のツヤがよくなる
- 癖毛の収まりが良くなる
- 薄毛の改善が期待できる
- オーガニック100%のヘナに限るが草木染めであるということで扱うことのストレスがなくむしろ素手でヘナをやったりする(⚠︎ 爪がオレンジ色になります)ちなみに、私は素手でやっていたら爪のガタガタが治りました
- 他にもいろいろな効果を感じている人多数いらっしゃいます
- 経皮吸収でヘナ効果を得るために塗布時には地肌へしっかりヘナをのせる
ヘナのデメリット
- 黒髪を明るい色には出来ない
- 白髪にはオレンジ色が入り、黒髪には変化はないので均一には出来ない
- ブラウンにしたい場合は、ヘナで最初染める→後日インディゴで染める→徐々にブラウンになる
- ブラウンにしたい場合2度染めしないといけない
- 草木アレルギーの人は特にパッチテストで反応をみてから(ケミカルヘアカラーする時もパッチテストは必須)
- 特にヘナよりもインディゴを使う場合、よりアレルギーのある人は注意が必要
- 放置時間長め(メーカーによって違いはある)
③メーカーによって品質に差がある
今現在、国内ヘナメーカーはたくさんあります。
けれどメーカーによってこだわりポイントも違い、品質もそれぞれ違います。
日本で流通しているヘナはインドから輸入しているメーカーが多いです。ヘナの生育にとってインドの自然環境が適しているといわれています。
現地でのヘナ収穫、精製という段階でそれぞれの違いが出るようです。
そうは言ってもどう見極めるのかは難しく、一つの選び方として
商品に明示しているオーガニックなどの、国内外の厳しい認証を取っている商品を選ぶのが良いのではないか?と思います。
中には、ケミカルな染料が入っている商品もあったりするので、ケミカルアレルギーの方は注意が必要です。
④美容師だからヘナを熟知しているわけではない
ヘナがサロンのメニューとなっていない場合、美容師さんもヘナを情報として知ってはいるが、ヘナの実践的な知識、経験がないとあまり知らなかったりする。そういった場合、ネット情報やヘナ経験者の声に耳を傾ける方が良かったりする。
ケミカルヘアカラーを主軸として営業をしている美容師さんにヘナについて聞けば「ヘナで一旦染めると、ケミカルヘアカラーの色が思うように出なくなるよ。」と言われることでしょう。それは致し方ないことでしょう。実際色に関して言えばそうかもしれません。
これは思想の違い、何に重きを置くかとなってきます。
髪、身体に優しいものを良しとするか、またはデザイン、色にこだわりたいのか。
後者は、現時点ではケミカルに頼るしかありません。
ヘナをやるのなら、ある意味意識を変えないと無理なのかもとも思っています。
実際、継続的にヘナをやられている方は、もともと、髪や頭皮、身体にトラブルを抱えている人やケミカルな薬品を身体に使いたくないという考えの人が多く、続けていけば行くほどヘナの奥深い本当の良さを実感している方が多いです。
しかし、どんなに良いとされているものでも、表裏一体、良い事、不都合なことがあることも否めません。興味を持ったならまずは、ご自身でも調べてみられることをおすすめします。
⑤アレルギーの方はパッチテストをしてから⑥インドのアーユルヴェーダで薬草として使われている
特にアレルギー体質の方は、パッチテストをしてからヘナをしてくださいね。
ケミカルカラーでもパッチテストは必須ですが、アレルギー体質の方は特に必要でしょう。
100%のヘナは、ケミカルなものは一切はいっていませんが、植物に反応する方もおられるのでパッチテストをした方が良いでしょう。
ヘナでアレルギー反応が出る方はあまりいませんが、ヘナのオレンジ色になるのが気になる為その後
インディゴ(藍)で2度染めをするのですが、インディゴに反応する人はおられるようです。
インドでは昔からアーユルヴェーダ(伝承医学)でヘナは薬草として取り入れています。
ヘナの植物そのものの効能としては以下のようなものがあります。
- 活性酸素除去
- 抗炎症効果
- 鎮静効果
- 冷却効果
- 抗菌効果
- 頭皮の正常化
ジアミンアレルギー体質であったり、健康に気を使っているお客様にとって新しい選択肢になると考えています。
まとめ
ヘナは色のバリエーションを求める方には向いていません。やはり元の髪色を変えるにはケミカルの力が必要なんです。そこにはかなりな負担がかかっているということは知っておくべきだと考えます。
ヘナをやられるのであれば、最初はあまり日にちを置かずにやられることをお勧めします。
効果を感じやすいと思います。
髪や身体に変化を感じると意識も変わってきます、特に何か髪などのトラブルを抱えている方には是非メリットデメリットをした上で、ヘナ体験していただきたいと思っています。
ありがとうございました。