こんにちは、こんばんは、長年美容師をしているnokkoです。
このブログはヘナが主軸となっているブログです。
とくに白髪染めの無限ループの年代の始まり40代50代の方に知っておいて欲しいことを美容師として書いていこうと思っており、現在、未来に起こりうる悩みを解決する一つの答えとしてヘナをあげています。
今までは美容師として、毎日ケミカルなカラー剤やパーマ液を使いデザイン重視の考えのもとヘアスタイルを作り、そして髪の傷みはトリートメントという施術をさせていただくという、どこか煮え切らない気持ちを抱えた毎日。
そしてお客さんの年代が上がると、髪が痩せ、ボリュームは無くなり、地肌が透け、謎の癖が髪の収まりを悪くしていく様を目の当たりにして悩みました。たくさんの方がウィックを買い始めます。育毛剤などに投資をします。年齢がいったら仕方がないとみなさん諦めます。どうにかならないのかな?
そんなこと毎日考えていたらこのままでは病むと思い、その時からヘナが何か答えをもたらしてくれるのではないかと感じていた私は原点に立ち返る為に美容師の仕事において、ケミカルな薬剤は一切使わないと決めました。それは一般的なお店ではもう働けないということでもありました。
本当のオーガニックなヘナというのは髪にも体にもやさしく、とても良い影響を与えてくれると実感しますのでその魅力を美容師目線で発信していきたいと思っています。
もちろんヘナにも、メリット、デメリットはありますのでそこもきちんとお伝えしていきます。
40代50代からの白髪事情
白髪は個人差がありますが、40代50代あたりから白髪が増えたと実感する人が多くなってくると感じます。みなさんいかがでしょうか?(実際もっと若いうちから白髪に悩まされている人が多くなってきているのも感じています)
そのあたりからカラーリングがオシャレに特化した薬液を選択→白髪に色が入る薬液で染めるという選択へと移行していく方が多くなっていきます。
今は白髪をしっかり隠すカラー剤で染めるというより、オシャレ度が上がる、明るめの薬液で染めたり、ウィービング(ブリーチ)などを使ってぼかすという発想でされる方も多いかと思います。美容師がデザイン的な観点でそういう方向にアドバイスすることも多いでしょう。
今は情報も容易に得られますから、ご自身の情報アンテナを駆使してヘアスタイルを選ばれている方もいらっしゃると思います。人によっては担当の美容師さんにお任せされているかたもおられるでしょう。
趣味嗜好は人それぞれ、特性を知った上で選ぶのが大切
ケミカルなヘアカラーとヘナ、その特性の違いとは?
デザインの表現はといえば、ケミカルの力でのヘアカラーは色の豊富さ、それゆえデザインも多種多様に表現が可能です。
ハイトーンになるほどに髪をブリーチ(髪の色素を抜く)した上で色素を入れます。なので狙った色が表現出来ます。
そしてヘナは、オレンジ色(赤褐色)しかも黒髪は黒のまま、白髪部分はヘナのオレンジ色となります。
オレンジっぽい髪色が都合悪い方は、一般的にヘナを染めた後、インディゴ(藍色)で後染めします。
ヘナのオレンジとインディゴ(藍色)が重なり ブラウンになります。
100%オーガニックなヘナカラーは、いわゆる草木染めということで、ブリーチ力はありませんので、黒髪の上にのせても色の変化は感じられません。色のない白髪の上にヘナがのると、オレンジ色になります。例えれば、オレンジのセロハン紙を髪にのせるイメージです。
ヘナとケミカルなヘアカラーは全く違うもので、得られることも全く違うのです。同一線上で考えるものではないと思います。
ケミカルカラーとは?
化学の力(薬品)を使うことで、髪の内部のメラニン色素をブリーチ(抜いて)して代わりの色素を入れ発色させる。
髪の毛を加工するには、強い薬液を用いなければ思った結果が出せないのです。それゆえに傷みなどのリスクはあります。
成分;パラフェニレンジアミン,パラアミノアゾベンゼン,塩酸パラトルエンジアミン,オルトフェニレンジアミンなど
調べればすぐとれる情報ですが、実際かなり毒性が強い薬品になります。アナフィラキシーショックを起こす危険性も含んでいます。
EU諸国などでは使用が禁止されている薬品も含まれています。
髪の毛は元々はとても強いのです。なのでそれを流行に合わせて、もともとその人が持っていない色を表現しようと思うと、強い薬剤で色を削ったり足したりすることとなるのです。
リスクがあるということも理解した上でケミカルカラーを使用して欲しいと思っています。
「髪って強いねー」て話
髪の強さを利用してその昔、毛綱として利用されたほどです。
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東本願寺では明治の再建時、建築用材を運ぶ際に用いられた女性の髪の毛と麻を撚り合わせて編まれた太さ30cm、長さ70mほどの毛綱が、全国の信徒から50本以上も寄進されたといわれています。巨大な木材を運ぶ際、引き綱が切れる事故が相次ぎ、より強い綱が必要となったためといわれています。
https://kyoto-stories.com/3_11_higashihonganji/ 引用
京都の東本願寺にその当時の毛綱が展示?されてるんですって。
ヘナとは?
へナは、インドで5,000年以上の歴史をもつアーユルヴェーダハーブの一つです。頭皮の健康を取り戻す力、髪にハリ・コシ・ツヤを与える力に優れています。
ヘナが日本で利用されるようになってからまだ30年程しか経っていませんが、欧米では1世紀以上の歴史があります。染料としてのヘナは、アジアや北アフリカ周辺では古くから利用されていたようですが、ヨーロッパでヘナが伝わったのは19世紀頃です。20世紀の初め、当時のオペラ界のスーパースター、アデリーナ・パッティがヘナを使用し、美しい豊かな髪を演出し多くの女性たちを魅了しました。これによりヘナは、ヨーロッパで知名度をあげるきっかけになったそうです。
21世紀に入り、欧米やEU諸国では化粧品の安全性に対する基準が厳しくなっています。特にEU諸国では2011年、染毛剤に含まれている代表的な成分であるパラフェニレンジアミン(PPD)の安全性に対する懸念により、全面禁止となりました。EU諸国では、健康への影響が危険視される化学染料が、数多く規制されています。
こうした中でヘナは世界中の自然派の愛好家に強く支持されています。歴史に裏打ちされた安全性があり、薬草としてのハーブの魅力に溢れているからです。
Wikipediaより引用
若い人の薄毛が気になる今日この頃
私が長く美容師としてお客さんと接して感じていることは、若い人の薄毛が増えているのではないかということです。それは男性だけではなく女性も同じくということです。
女性と男性ではもちろんホルモンのこととか、違いはありますが。
若い人でも、分け目が目立つ人、前髪との境目が目立つ人など、みうけられます。
全ての原因とは思いませんが、以前よりも若いうちから頻繁にカラーリングするようになったのも一因ではないかなと感じています。
ヘナとは100%ヘンナ(ミソハギ科)からできているものをいいます
ヘナは葉の部分を乾燥して粉末にしたもの。染めるときは、その粉末をお湯で溶き地肌と髪にしっかり塗布します。
へナには「ローソニア」というオレンジ色の色素と「タンニン」という髪の損傷部分をカバーする成分が含まれます。 これらの成分が有効に働くことで、髪にオレンジ色の色素が染着します。 またヘナには、皮脂を落とす効果があるため、頭皮を清浄にすることもできます。
「96%自然由来の〇〇カラー剤」などという表記を時々みかけますが、残り4%に酸化染料や他のケミカルなものが入っていたらそれは注意が必要です。普通のカラーが合わないからそれを使うっていうのは安心できるとは言い難いです。
ヘアカラーに入っている、ジアミンなどのアレルギーのある人は、たとえ数パーセントであっても、敏感に反応する恐れがあるという事実は知っておく必要があります。
ヘナに関して言えるのは、ヘナと呼べるのはヘナ以外はいっていないものだけです。
ヘナといいながら、「ブラウンに早くしっかり染まります。」というものはヘナ100%ではないです。
ヘナにもメーカーによって品質もまちまちであることも確かなのです。
100%オーガニックのヘナを選ぶなら、エコサート認証をはじめとする、オーガニック大国の認証マークを確認するのも一つの方法だと思います。
いろんな情報を精査して選んで欲しいと思います。
流行は追わない、それぞれ違ってるのがいい
私自身もパーマ、カラーを新しいスタイルにあったものを取り入れ、お客様に施術してきましたし、パーマ、カラーを取り入れる事でデザインを表現する幅が広がります。それは事実です。
なのですが、長年やっていて常にスッキリしない何かが心の奥にあったんです。
「ヘアスタイルは良くても髪の状態は悪くなっていくよなー」「トリートメントで一見綺麗でも一旦壊れた髪は、切らなきゃ直んないけどなー」「白髪が伸びてきたからってそんなに頻繁に染めちゃダメだけど」そもそもパーマもカラーも強い薬品だから髪は傷みます。トリートメントで修復?ケミカルで本来の良い状態にするのは不可能です。
カラーやパーマの施術後のカップやハケの洗い物も、いいわけないもの。
原点に立ち返り、人にも自然にも優しいもので美容師を続けていけたら、、、
私の答えはヘナへの移行となりました。
お客さんに、心からおすすめできないことはもうやりたくないと思い、ケミカルな施術を手放しました。
カットとヘナでお一人お一人に添うスタイルを創っていきたい
そんな美容師のブログです。
少しずつ発信していけたらと思っています。